えむ♪のゆきあたりばったり。

30代外資系OLです。4月からワーキングマザー(予定)

年末に読んだ本

 毎年、12月31日には「たけくらべ」を読みます。高校生の時に、国語表現という授業で3ヶ月ほどかけて全編暗唱できるほど読み込んだこの作品の「仕着せ積み夜具茶屋への行わたり、派手は美事に、かなはぬは見すぼらしく…」という部分を思い出し、年の瀬を感じます。
 これを読んでから、続けて「大つごもり」を読みます。 

たけくらべ

たけくらべ

 

 

大つごもり

大つごもり

 

 

 ちなみに、高校1年生当時のノートはこんな感じでした。
 この時期に擬古文を読む訓練をしっかり積んだおかげで、大学生の時に明治期の書籍をサクサク読めたのはよかったなぁ。高校の国語の先生に感謝。

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 擬古文の作品はストーリーだけではなく、掛詞や元ネタを思い出しながら読む面白さ、リズムの美しさを味わうのも楽しみのひとつ。そのためには、そのまま読むのが一番なのだけれど、どうしても無理な人は、まずは口語訳から入るのもアリだと思います。

 

 それから、年末は巷で評判の高かった辻村深月の「朝が来る」を読みました。自分が、お仕事忙しかったりでなかなか授からない…からの妊娠、出産を控えているということもあって、読んだその日は夢に見るほど印象的な一冊でした。
 大人びたくてたまらない中学生のひかりちゃんの描写、予期せぬ妊娠・出産からの転落で結果的に精神的に大人になる機会を失ってしまうストーリー展開がよかったです。年始に読むものに迷っている人におすすめです。

朝が来る (文春e-book)

朝が来る (文春e-book)