母になった日。
先月、1月23日の朝8時57分に、女の子を出産しました。
昨晩9時に入院して、今日の朝9時に出産しました。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 23
陣痛中も分娩室に移ってからも「こんなに平常心を保っていられる妊婦は見たことない」などと言われましたが、誕生の瞬間はとても感動しました。そして、自分の子供は特別可愛いですね❤️ pic.twitter.com/4CrPEz3BGo
前日の22日は、お腹が痛くて明け方に目をさましました。その時点では耐えられないというほどの痛みではなく、周期的でもなかったので、「前駆陣痛だよね」と様子をみることに。
夕方になって「もしかして陣痛?」という痛みに。19時に痛みが10分間隔になり、病院に電話。5分間隔になったところで病院に向かいました。
痛みだけはしっかりあるのに、まだ2~3cmしか開いていないと聞いてがっくり。一度帰宅しようか迷ったものの、翌日には生まれるだろうし、週末の夜中に出直すのは辛いのでそのまま入院。個室に案内してもらい、すぐにベッドに体を投げ出しました。そして、夫は一旦、帰宅。
生まれるのは日付変わってからになるだろうと聞いて、夫が「一回家に帰って寝るから、産まれそうになったら電話して」と言って帰宅してしまう。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
私はひとり残された部屋で、マタニティクラスでやったソフロロジーの呼吸法で息を吐く合間に痛いと呻いていました。
その時間、約8時間。#出産の思い出
ひとりで「痛い」と呻いている私の様子を定期的に見に来ていた助産師さんが、「心細かったらダンナさん呼んでもいいですからね」とひとこと。ずっと付き添うダンナさんが多いのでしょうが、うちの夫は分娩中に寝そうだから仮眠取っておいてもらいたいのです。分娩室で寝落ちされるのは困ります。
深夜3時頃、助産師さんが「そろそろダンナさんに連絡したほうが…」というので、痛みの合間に「はやくきて」と電話。本当に寝てたらしい…。うん、眠いのも疲れてるのもわかるけどね…。#出産の思い出
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
やってきた夫は、痛みに苦しんでいる私をiPhoneで動画撮影。「見世物じゃないんだけど」とキレそうになるものの、痛みでそれどころではなく、映らないように顔を枕に押し付けていました。私の怒りのバケツに、かなりの怒りがたまりました。
自分の子供を産むために苦しんでる妻を撮影してLINEで友達に送るとか、よく言えば天然、正直に言えば無神経にもほどがあるよね…。すごくすごく嫌だったな。
朝7時前に分娩室へ。そこでも夫がやらかしました。
夫が来てから3時間、やっと分娩室へ。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
しかしそこで、夫が「腹減ったんだけど松屋行ってきていい?まだ産まれないでしょ?パッと行ってすぐ戻ってくるから」とお腹空いた発言。
お腹空くのはわかるけど、あと数時間我慢できないの…?#出産の思い出
もし松屋で牛めし食べてたりして誕生の瞬間を逃したらどうするつもりだったんでしょうか…。それとも出てくる瞬間に間に合えばセーフとでも…?それまでひとりで頑張れと…?
www.matsuyafoods.co.jp
365日24時間牛めしや定食が食べられます。
怒りをこらえ、「松屋行ってる間に生まれるかも。どうしてもお腹空いて我慢できないなら、隣のコンビニで何か買って食べてきて」と極力平静を保って(そんな状況じゃないのだけれど)指示。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
分娩室で、なぜかまたひとりになってる私に助産師さんが「ダンナさんは…?」と不思議顏。#出産の思い出
「お腹空いてコンビニ行きました」
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
「…あなたみたいに平常心を保っていられる妊婦さん、初めてです。ダンナさん、来たら案内しますね」
という会話の後、少しして戻ってくる夫。おにぎりとか食べて戻ってくると思ってたら、お弁当を持って分娩室へ。
充満するお弁当のにおい…。#出産の思い出
さすがに半ギレ気味で「お弁当の匂いすごいんだけど。廊下で食べてきてよ」と言うも、気にせず私の隣に座ってお弁当をかきこむ夫。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
分娩室でお弁当食べられるなんて知らなかったです。飲み物くらいなら、わかるけど。#出産の思い出
怒りにエネルギーを使うのはもったいないので、ひたすら平静を保ってました。居ても何もできないから待ってる間にご飯食べたいとか、思い出として妻の苦しむ姿を動画に撮っておきたいとか、合理的かつ効率的なのでしょうが、妻の神経を逆撫ですることは間違いありません。
これから出産に立ち会う機会のある男性の皆様は注意しましょう。ツイ廃な人は、Twitterで実況中継したくなるでしょうが、予め、産む人の合意を取っておくことを推奨します。
そうこうしている間にもお産は進み、痛みが生理痛の10倍から、ギリギリと骨を開かれる"産む"痛みに。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
私も苦しいけれど、子供も出てこようとして頑張ってるんだから!と、「頑張って!私も頑張る!」と母子共同作業に集中。#出産の思い出
夫が何か言ってるのは一切聞かないことにして、助産師さんの声を頼りに、出てこようと頑張っている子供のことに集中することにしました。
骨をミシミシと開かれる痛みが辛かったです。出す方も出てくる方も命がけ。昔はお産で亡くなる人が少なくなかったというのがよくわかりました。これは死ぬ人いても不思議じゃない。
そして、母子ともに無事に出産。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
黒目がちの目、ふさふさの髪、ぷにぷにのほっぺをした女の子。大きな声で泣いていて、安心。
カンガルーケアで胸の上に乗せてもらい、記念撮影をし、分娩室内でしばらく添い寝をしました。#出産の思い出
私はギリギリまで仕事してたり、お腹の子のために」と諦められるものが少ない妊婦だったけれど、子供を胸に抱いた時に「もう私の人生は私が主役じゃなくていいや。この子のために私ができることはなんでもしてあげたい」と、自分より大切なものができる感覚が腑に落ちました。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 25
生まれた子供を胸に抱いた時のこの感情は予想外でした。一過性のマタニティハイであったとしても、この天地がひっくりかえるような感情の変化は自分にとって大きなものでした。
私は何をすべきか、私は何をしたいか、私は何が欲しいか、と”私”でいっぱいだった人生が、”自分以外の誰かの幸せのために、自分を使いたい”と思えるようになるのは、少し肩の荷がおりたような気もしましたし、主役ではなく縁の下の喜びのようなものを感じもしました。
スタートしたばかりの子供と過ごす毎日は新しいことの連続で、日々新しい発見があります。この数年、同じような日々に倦んでいたことが嘘のよう。お酒飲めないし気軽に遊びに出かけられない、というと自由が失われて家に引き篭もらされてるように聞こえますが、新しいことも発見も家にあるから別に拘束されてるような気持ちにはなりません。むしろ、できるだけ長い時間を子供と過ごしていたい。
ぐっすり眠れないのが辛いとか、「めんどくさいなぁ」と思うこともありますが、子供の可愛らしさは日々増してゆく一方なので、大変ながらも幸せ。母にしてもらえてよかったと感謝する毎日です。