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えむ♪のゆきあたりばったり。

30代外資系OLです。4月からワーキングマザー(予定)

外資系IT企業のOLが産前休暇を返上して働くことにしました。

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 えむです。外資系IT企業の日本支店でOLやってます。現在妊娠9ヶ月ですが、今も最低でも毎日10時間、通常は12時間、長い時で15時間の勤務をしています。来週から産休に入る権利はありますが、行使せずに年の瀬を迎える予定です。

 両親、友人には、「え?!大丈夫なの」と怪訝な顔をされました。実はブラック企業勤務なのかとか、完全なる社畜に洗脳されたのかなどと心配されたりもしました。または母親になる自覚が足りないとか、妊娠出産を舐めてると怒られることもあります。なにはともあれ、母子ともにすこぶる元気なのが救いです。

 産前休暇を返上して働く人は少ないと思うので、なぜそう決めるに至ったかを書いてみることにします。

産前休暇を取らないことにした理由

  • 産休直前に同僚が退職してしまった
  • 退職者の後任がなかなか採用できなかった
  • 本社(米国)にいる上司が、産まれるギリギリまで私が働くものだと思っていた
  • 在宅勤務が可能
  • 母子ともに元気で経過順調

産休前に同僚が冬前に退職してしまった

 外資勤務のよさのひとつは、求められるパフォーマンスを出してさえいれば、年齢や性別にかかわらず一定の評価がもらえることです。一方、パフォーマンスが出ない人は悪名高いPIP(業務改善計画)ですみやかに退職させられることもあります。
 そして人件費の高い日本では、ひとり当たりにもとめられる生産性が高く設けられており、加えて日本の労働環境・文化の影響もあって、長時間激務になりがちです。こうしたプレッシャーの高い環境にさらされ続け、バーンアウトしてしまう人や病気になってしまう人はそう珍しくありません。
 私の元同僚もそういった事情で精神的に参ってしまい、10月に退職してしまいました。結果、日本の業務を引き継ぐ先がなくなってしまいました。

退職者の後任がなかなか採用できなかった

 正社員の仕事が見つからないと悩む人がたくさんいます。でも、よい人が採用できないと悩んでいる人も多くいます。私は後者です。
 そこそこのお給料を積んでも、欲しいと思う人にも、「この人なら育てられるな」という人にはなかなか出会えないのです。
 理想を言えば、経験のない若い人や、ずっと派遣社員やアルバイトをしてきた人を採用して育てればよいのでしょう。けれど、外資系企業現地支店にありがちな「3ヶ月以内に結果の出せない人はいらない」という方針やらPIPの存在を思うと「採用したところでこの人は不幸になってしまうんじゃないか…」という懸念は消えないし、そもそも産休まで2ヶ月切ってるわけで、育てている時間なんてまるでないわけです。
 やっと採用できたのは11月。3ヶ月かけて一人前になれるかな…という方で、とても1ヶ月で引渡しはできそうにはありませんでした。

本社(米国)にいる上司が、産まれるギリギリまで私が働くものだと思っていた

 アメリカ映画やドラマを見てると、職場で産気づいて急いで病院に駆け込む…といったシーンに出くわすことがあります。あれは誇張ではなく、「海外にいる上司からメールの返事ないなぁ」などと思ってると実は出産していたなんてことがあります。以前の勤務先では、日本支店に赴任していた女性本部長がギリギリまで働いて、1ヶ月で復職してきました。
 少し前に、Yahooのマリッサ・メイヤーの「双子を妊娠してるけど、短期間しか休まない」発言が記事になりましたが、米系ではエグゼクティブの女性は離職期間が短い傾向にあります。

jp.techcrunch.com

 日本人とアメリカ人は体のつくりが違うから大丈夫なんだ、なんて言う人もいますが、アメリカにだってアジア系人種はいっぱいいるんだけどね…。そういうこと言う人の思うアメリカ人って、特定の人種なんだろうなぁ…。

 無痛分娩が普及しているので体力の回復が早い、長く休みを取っていたらポジションがなくなってしまう、1年も育児休暇を取っていたら部署がなくなるかもしれないし、ましてや3年なんて休んでいたら部署どころか会社がなくなってるかもしれない!という危機感がある…などなど、日本とはだいぶ異なる事情がアメリカという国、アメリカのIT業界にはあります。
 海外オフィスで働く部下を初めて持った私の上司は、日本の労働基準法なんて知るわけはなく、当然のように産まれるギリギリまで私が働くものだと思っていました。業務命令でギリギリまで働かせることもできないということを人事に言われて初めて知ったようでした。考えていたスケジュールとだいぶ変わってしまうことに焦っていました。

在宅勤務が可能

 上司、人事と話した結果、出産予定日6週間前からの産休取得はあきらめて、在宅勤務を利用し、少なくとも年内いっぱいから年始までは働くことを決めました。
 東京都内勤務では相当な職住接近でない限り、通勤は体力的に負担が大きいものです。時差通勤にしたところで混雑具合が大幅に緩和されるわけでもないし、混みあうターミナル駅での乗り換え、ダイヤが乱れた時の混乱は、元気な人でもうんざりします。
 通勤しなくていい、という条件は、産休を返上する大きな決め手のひとつになりました。

母子ともに元気で経過順調

 そして何よりこれです。後任がいなかろうと、引き継ぎプランが間に合わなかろうと、在宅勤務制度があろうと、私がどんなにお仕事好きでも、元気じゃなかったらギリギリまで働こうなんて絶対に思いません。
 幸い、私の場合は経過良好で早産傾向も高血圧も糖尿もなく、張り止めを飲むこともなく、頗る元気なまま9ヶ月を迎えることができました。丈夫に産んで育ててくれたお母さん、お父さん、ありがとう。自分の恵まれた体力、激務の母体でも順調に育ってくれているお腹の子供に感謝です。
 もちろん体力的につらい方は、早めに産休に入るのが良いでしょうし、本来は予定日6週間前から休暇に入るのが当然です。働くことを決めたのは飽く迄も、私がそうしたいと望んで、私が自分の責任で決めたことです。
 会社や上司が「在宅勤務にしてもいいから働いてよ」なんて言うべきじゃないですからね!

 なお、産後は特に問題がなければ、やはり育児休暇は短く切り上げて復職する予定です。実母も義母も、産後2ヶ月で子供を預けて復職したワーキングマザーだったので、身内の説得に困らないのがありがたいです。その話はまた、復職が決まったときにしようと思います。

 

産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBOOK-プレ妊娠編から産後編まで! (専門医ママの本)

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 いろいろ迷った中で選んだこの本、とっても頼りにしてます。迷信ぽいことが書いてないので、素直な気持ちで読めます。

 

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント

お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント

 

  妊娠がわかったときに最初に読んだのがこれ。著者のエミリー・オスターは経済学の人です。彼女自身の妊娠出産を機に、世間でよく言われる妊婦の禁忌とか、母親の年齢とダウン症発生率のこととか、元データや論文を調べ上げて、自分がどう結論づけたかを書いた本。面白かったです。