人を動かす、は人の心を動かす、こと。
「論に勝って、心を動かすことに負けている」 よりも、 「論に負けてもいいから、心を動かすことに勝つ」 道を選びたい。 #ちゅうつね の人にこの言葉を教えてもらいました。素敵な仲間。
— 経沢香保子 (@KahokoTsunezawa) 2015, 10月 26
学生のときからの知人で、師でもある方がいます。まだ私がほんの若い女の子だったころ、時折、彼の雑用のお手伝いをしていました。ときどきお茶を飲んだり、ごはんを食べたり、話し相手にもなっていました。
その方は、かつてはよく討論や学会、イベントで相手を論破したり、徹底的にやりこめたりしていました。隙のない正論で筋が通っているため、誰もが口を噤んでしまいました。その無双ぶりが楽しくて、彼のまわりには、彼に憧れる人たちがたくさんいました。
当時の私は「すごいなぁ。頭良いのだなぁ」とぽーっと思っているだけでした。
ですがある時、その方が、突然、逃げ場のないほど相手を追い込むことをやめました。
きっかけは、お弟子さんからの一言でした。「あなたは論に勝って、心を動かすことに負けている」鋭いところを突かれた彼は、ひどくしょげてました。
以来、彼は、別人のように変貌しました。私の中でも「論に負けてもいいから、心を動かすことに勝つことの方が大切だよね」という気持ちが育ってきました。
後にデール・カーネギーの「人を動かす」を読みました。読んですぐにその出来事を思い出し、腑に落ちたのが、人を動かす三原則です。
”人を動かすって、人の心を動かすこと”なんだな、と改めて思いました。
人を動かす三原則
-
批判も非難もしない。苦情も言わない。
-
率直で、誠実な評価を与える。
-
強い欲求を起こさせる。