起業には向いていない。
以前、ある米国企業の日本法人で働いていました。今では名前を聞かない日がないんじゃないかと思う有名企業のジャパンローンチに、私は幸運にも紛れ込んでいました。
新卒みたいなもんで特別なキャリアのなかった私は、そこで小間使いのような仕事をしていました。植木の水やりから資料作成、請求書処理、インタビュー記事の作成、お弁当買い出し、頼まれたことはもちろん、「ちょっと手が空いてる人いないかな」と声があがるたびに飛んで行ってはなんでもしていました。そのすべてはほぼ雑用でした。短い勤務年数の間で最も私が称賛を浴びたのは「痴漢を現行犯逮捕したこと」だったくらい、仕事で光り輝く時は皆無でした。
お仕事で活躍されていた先輩方の中には、今では起業して華々しい成功を収めている方も少なくありません。一方私は、起業なんて言葉は擦りもしない気楽な雇われOLです。正直なことを言えば「私もいつか…!」と思う気持ちがなかったわけじゃないんですが、自己評価は「器じゃない」まま微動だにしません。
「器じゃない」と感じたきっかけは、当時の先輩社員の何気ない一言でした。
「僕は好きなことを仕事にしたいんだ。みんな月曜日は嫌いだっていうけれど、僕は月曜日が待ち遠しいって思う仕事をしたい。君も自分が夢中になれる大好きなものをひたすら突き詰めればいいよ。お金になるかならないかなんて考えない!好きだからやるんだ」
今、その先輩は大好きな趣味を仕事にして大成功しています。
その先輩に限らず、世界的な成功を収めるような元同僚たちは何かを心から愛し、情熱を持っていました。本、音楽、映画、ビジネス、社会貢献、何かに一生懸命でした。
残念ながら、私にはそこまで夢中になれるものがありませんでした。これが、私が「器じゃない」と感じている大きな理由です。細かな理由は他にもいくつかありますが、もし夢中になれるものがあったのなら細かな理由なんてないものとして走り出していたことでしょう。そんな自分はなかなか想像できないけれど。
私はこれからも、特別に執着するような何かを持つことなく、代わりの人がいくらでもいるような仕事を続け、月曜日の朝はため息をつき、週末は趣味をほどほどに楽しんでいくのでしょう。それはそれでいいとも思ってます。普通を続けるのは結構難しい。与えられた仕事を時間通りに正確に行うことを続けられれば、それはやっぱり余人に変えられない人になれるんじゃないか、そう思っています。
母になった日。
先月、1月23日の朝8時57分に、女の子を出産しました。
昨晩9時に入院して、今日の朝9時に出産しました。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 23
陣痛中も分娩室に移ってからも「こんなに平常心を保っていられる妊婦は見たことない」などと言われましたが、誕生の瞬間はとても感動しました。そして、自分の子供は特別可愛いですね❤️ pic.twitter.com/4CrPEz3BGo
前日の22日は、お腹が痛くて明け方に目をさましました。その時点では耐えられないというほどの痛みではなく、周期的でもなかったので、「前駆陣痛だよね」と様子をみることに。
夕方になって「もしかして陣痛?」という痛みに。19時に痛みが10分間隔になり、病院に電話。5分間隔になったところで病院に向かいました。
痛みだけはしっかりあるのに、まだ2~3cmしか開いていないと聞いてがっくり。一度帰宅しようか迷ったものの、翌日には生まれるだろうし、週末の夜中に出直すのは辛いのでそのまま入院。個室に案内してもらい、すぐにベッドに体を投げ出しました。そして、夫は一旦、帰宅。
生まれるのは日付変わってからになるだろうと聞いて、夫が「一回家に帰って寝るから、産まれそうになったら電話して」と言って帰宅してしまう。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
私はひとり残された部屋で、マタニティクラスでやったソフロロジーの呼吸法で息を吐く合間に痛いと呻いていました。
その時間、約8時間。#出産の思い出
ひとりで「痛い」と呻いている私の様子を定期的に見に来ていた助産師さんが、「心細かったらダンナさん呼んでもいいですからね」とひとこと。ずっと付き添うダンナさんが多いのでしょうが、うちの夫は分娩中に寝そうだから仮眠取っておいてもらいたいのです。分娩室で寝落ちされるのは困ります。
深夜3時頃、助産師さんが「そろそろダンナさんに連絡したほうが…」というので、痛みの合間に「はやくきて」と電話。本当に寝てたらしい…。うん、眠いのも疲れてるのもわかるけどね…。#出産の思い出
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
やってきた夫は、痛みに苦しんでいる私をiPhoneで動画撮影。「見世物じゃないんだけど」とキレそうになるものの、痛みでそれどころではなく、映らないように顔を枕に押し付けていました。私の怒りのバケツに、かなりの怒りがたまりました。
自分の子供を産むために苦しんでる妻を撮影してLINEで友達に送るとか、よく言えば天然、正直に言えば無神経にもほどがあるよね…。すごくすごく嫌だったな。
朝7時前に分娩室へ。そこでも夫がやらかしました。
夫が来てから3時間、やっと分娩室へ。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
しかしそこで、夫が「腹減ったんだけど松屋行ってきていい?まだ産まれないでしょ?パッと行ってすぐ戻ってくるから」とお腹空いた発言。
お腹空くのはわかるけど、あと数時間我慢できないの…?#出産の思い出
もし松屋で牛めし食べてたりして誕生の瞬間を逃したらどうするつもりだったんでしょうか…。それとも出てくる瞬間に間に合えばセーフとでも…?それまでひとりで頑張れと…?
www.matsuyafoods.co.jp
365日24時間牛めしや定食が食べられます。
怒りをこらえ、「松屋行ってる間に生まれるかも。どうしてもお腹空いて我慢できないなら、隣のコンビニで何か買って食べてきて」と極力平静を保って(そんな状況じゃないのだけれど)指示。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
分娩室で、なぜかまたひとりになってる私に助産師さんが「ダンナさんは…?」と不思議顏。#出産の思い出
「お腹空いてコンビニ行きました」
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
「…あなたみたいに平常心を保っていられる妊婦さん、初めてです。ダンナさん、来たら案内しますね」
という会話の後、少しして戻ってくる夫。おにぎりとか食べて戻ってくると思ってたら、お弁当を持って分娩室へ。
充満するお弁当のにおい…。#出産の思い出
さすがに半ギレ気味で「お弁当の匂いすごいんだけど。廊下で食べてきてよ」と言うも、気にせず私の隣に座ってお弁当をかきこむ夫。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
分娩室でお弁当食べられるなんて知らなかったです。飲み物くらいなら、わかるけど。#出産の思い出
怒りにエネルギーを使うのはもったいないので、ひたすら平静を保ってました。居ても何もできないから待ってる間にご飯食べたいとか、思い出として妻の苦しむ姿を動画に撮っておきたいとか、合理的かつ効率的なのでしょうが、妻の神経を逆撫ですることは間違いありません。
これから出産に立ち会う機会のある男性の皆様は注意しましょう。ツイ廃な人は、Twitterで実況中継したくなるでしょうが、予め、産む人の合意を取っておくことを推奨します。
そうこうしている間にもお産は進み、痛みが生理痛の10倍から、ギリギリと骨を開かれる"産む"痛みに。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
私も苦しいけれど、子供も出てこようとして頑張ってるんだから!と、「頑張って!私も頑張る!」と母子共同作業に集中。#出産の思い出
夫が何か言ってるのは一切聞かないことにして、助産師さんの声を頼りに、出てこようと頑張っている子供のことに集中することにしました。
骨をミシミシと開かれる痛みが辛かったです。出す方も出てくる方も命がけ。昔はお産で亡くなる人が少なくなかったというのがよくわかりました。これは死ぬ人いても不思議じゃない。
そして、母子ともに無事に出産。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 29
黒目がちの目、ふさふさの髪、ぷにぷにのほっぺをした女の子。大きな声で泣いていて、安心。
カンガルーケアで胸の上に乗せてもらい、記念撮影をし、分娩室内でしばらく添い寝をしました。#出産の思い出
私はギリギリまで仕事してたり、お腹の子のために」と諦められるものが少ない妊婦だったけれど、子供を胸に抱いた時に「もう私の人生は私が主役じゃなくていいや。この子のために私ができることはなんでもしてあげたい」と、自分より大切なものができる感覚が腑に落ちました。
— えむ♪ (@SixTwoFive25) 2016, 1月 25
生まれた子供を胸に抱いた時のこの感情は予想外でした。一過性のマタニティハイであったとしても、この天地がひっくりかえるような感情の変化は自分にとって大きなものでした。
私は何をすべきか、私は何をしたいか、私は何が欲しいか、と”私”でいっぱいだった人生が、”自分以外の誰かの幸せのために、自分を使いたい”と思えるようになるのは、少し肩の荷がおりたような気もしましたし、主役ではなく縁の下の喜びのようなものを感じもしました。
スタートしたばかりの子供と過ごす毎日は新しいことの連続で、日々新しい発見があります。この数年、同じような日々に倦んでいたことが嘘のよう。お酒飲めないし気軽に遊びに出かけられない、というと自由が失われて家に引き篭もらされてるように聞こえますが、新しいことも発見も家にあるから別に拘束されてるような気持ちにはなりません。むしろ、できるだけ長い時間を子供と過ごしていたい。
ぐっすり眠れないのが辛いとか、「めんどくさいなぁ」と思うこともありますが、子供の可愛らしさは日々増してゆく一方なので、大変ながらも幸せ。母にしてもらえてよかったと感謝する毎日です。
かばんのなかみは
今更ですが、twitterで流れてきた#かばんのなかみはをやってみます。Instagramでも#whatsinmybagってタグでお洒落写真がたくさんあがってますね〜。
去年の夏くらいから、バッグはこれが定番です。ラップトップがあるから荷物がかさばる、妊婦だから両手を空けたい、綺麗めの服でも浮かない、の三つを満たしてくれてます。人気があるモデルだから、人とかぶりがちなのが唯一の欠点。
この中に、写真のもの、この写真を撮影したiPhone6plus、社員証を加えたのが、私のバッグの中身です。
左上から番号の順に説明します。
- Macbook Airは、私物をITの人にお願いして会社仕様にしてもらって利用してます。
- 今年から紙の手帳も持ち歩くことにしました。お仕事よりも、プライベートの予定、日記帳的な使い方をしています。
WEEKEND WISH DIARY 週末野心手帳 2016 <1日1ページ式>
- 作者: はあちゅう,村上萌
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2015/09/19
- メディア: Diary
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- 付箋は手帳でも、お仕事でも必須。インデックスとしての利用が主なので、小さいものを。
ポスト・イット ジョーブ 透明見出し 44x6mm 20枚x9色 680MSH
- 出版社/メーカー: 3M(スリーエム)
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- ペンはハイテックCコレトの4色を手帳にも普段使いにもしています。今は、黒、赤、青、オレンジのリフィルが入ってます。
-
ポーチは、Victoria's Secretのミニコフレが入っていたがま口が使いやすくて、もう何年も使ってます。たまにウェットティッシュで拭くだけで綺麗になるし、バッグの中でも見つけやすい色で重宝してます。
中身は、ティッシュ、ウェットティッシュ、コンタクトレンズの替え、ミラー、脂取り紙、パウダー、チーク、眉墨、アイライナー、マスカラ、目薬、綿棒です。マチがあるからたくさん入る! - ロクシタンのノベルティだった白い帆布のポーチには、ケーブル類を入れています。ラップトップ電源、lighteningケーブル、コンセント用ソケット。
- 善光寺のおみやげやさんで買った小さなポーチには、ロクシタンのハンドクリームとリップグロス、ボタニクスのリップオイル、bath and body worksの携帯用除菌ジェルを入れています。すべて使用頻度の高いもの。
- 頂き物のサマンサのミニポーチには、家の鍵と車のキーを入れています。
- ハンカチではなく、ミニタオルを持ち歩いてます。ハンカチの方が美人度高い気がするけれど、アイロンかけるのがめんどくさい…。
- お財布は、新年になっておろしたルイ・ヴィトンのポルトフォイユサラ。昨年書いた記事のものです。
- Kate Spadeの母子手帳ケースです。丈夫で、カード類や関連書類がたくさん入って便利です。
ところで、なぜかマタニティ関連グッズって母が使うものまで強烈にラブリーな柄のものばかりなので、ぜひ日本のメーカーさんたちも落ち着いた雰囲気のものを作っていただきたいです。 - 見きれちゃってるけど、携帯カイロ。暖冬でなかなか出番がないですが、急に冷え込むこともあるので念のため。
- こちらも頂き物のサマンサのカードケースは名刺入れ。今は内勤なので名刺交換の機会がないので、キラキラでもよいかなと思ってます。外に出ることが増えたら買い換えなきゃいけないな、と思っているもののナンバーワンが名刺入れです。
- セールで買ったジェラートピケのヘアクリップ。気合を入れて作業をするときに髪をまとめる用です。
- Rap, R&Bばっかり聴くので、低音が良いという評判のこれを買ってみました。iPhoneで聴く音楽って音質がそもそもパッとしないから、高級イヤフォンやヘッドフォン買ってもしょうがないし、通勤電車に乗ってると引っ掛けられて断線してしまうこともあるので、3000円程度のものを日常使いすることにしてます。
ZERO AUDIO インナーイヤーステレオヘッドホン カルボ バッソ ZH-DX210-CB
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- 広角のセルカレンズを買ってみました。背景がぐわーんと入って良い感じ。インスタがはかどります!
サンワダイレクト iPhone・スマホカメラ広角レンズキット セルカレンズ iPhone6s / 6s Plus 対応 ワイド150° クリップ式 400-CAM045
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時計は、バッグにしまわないで腕に巻こうよ!と自分でも思うのですが、PC作業のときは邪魔に感じることもあるので、お仕事中ははずしてケースにいれてしまってることが多いです。
写真の時計は、数年前にシンガポールで購入したカルティエのクロノスカフです。腕時計へのこだわりと言えば「文字盤が大きくて見やすいからメンズもの」くらいしかないです。
買い換えはまったく検討してませんが、ベルトだけはメタルに変えようかなと思ってます。
以上、私の”かばんのなかみ”でした!
追記:
ヒトデさんも鞄の中身を公開してます。ポメラを持ち歩いてるなんて意識高すぎ!
青柳さんのかばんの中身は、実用的でありながら、部分部分が女性らしいです。
年末に読んだ本
毎年、12月31日には「たけくらべ」を読みます。高校生の時に、国語表現という授業で3ヶ月ほどかけて全編暗唱できるほど読み込んだこの作品の「仕着せ積み夜具茶屋への行わたり、派手は美事に、かなはぬは見すぼらしく…」という部分を思い出し、年の瀬を感じます。
これを読んでから、続けて「大つごもり」を読みます。
ちなみに、高校1年生当時のノートはこんな感じでした。
この時期に擬古文を読む訓練をしっかり積んだおかげで、大学生の時に明治期の書籍をサクサク読めたのはよかったなぁ。高校の国語の先生に感謝。
擬古文の作品はストーリーだけではなく、掛詞や元ネタを思い出しながら読む面白さ、リズムの美しさを味わうのも楽しみのひとつ。そのためには、そのまま読むのが一番なのだけれど、どうしても無理な人は、まずは口語訳から入るのもアリだと思います。
それから、年末は巷で評判の高かった辻村深月の「朝が来る」を読みました。自分が、お仕事忙しかったりでなかなか授からない…からの妊娠、出産を控えているということもあって、読んだその日は夢に見るほど印象的な一冊でした。
大人びたくてたまらない中学生のひかりちゃんの描写、予期せぬ妊娠・出産からの転落で結果的に精神的に大人になる機会を失ってしまうストーリー展開がよかったです。年始に読むものに迷っている人におすすめです。
2015年を振り返る:7月〜12月 ”私の歩む道が後進の道を開いていくはず”
7月
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲
- 作者: シェリル・サンドバーグ
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/05/16
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7月も半ばをすぎ、やっとつわりが落ち着いてきて、少しずつ冷静に考えられるようになってきました。
自分がどういうワーキングマザーになりたいのか、そうなるために何をして、何を諦めて、誰を動かせばよいのか、これまで出会ったワーキングマザーに自分のロールモデルとなる人はいるかを考え始めました。
まずは、めざすところとしてすぐに思い浮かんだのでLean Inを再読。私が後進の女子たちのために道を作るんだ、という意識を持ち直しました。
産んでみないとわからない、決められない部分も多いけれど、当面の方針をこう決めました。
- 一番の資本である体を大切にする。食べ物はきちんとしたものを、睡眠は7時間を死守、不調だと思った時には15分横になることを惜しまない。
- 体を大切にした上で、プロフェッショナルとしてのお仕事を完遂する。
そのために、チームメイト、上司、部下に小さなお願い事をすることを躊躇しない。お願いに応えてもらったら、本人には1.5倍ほど上乗せして感謝をする。
さらに、だいたい四半期ごとに部下の良い部分を自分の上司に、直属上司の素晴らしい部分をその上の上司にフィードバックしていく。社内に自分の味方を作る。 - 産後はできるだけ早く復職する。そのための託児費用は、キャリアの維持費用とみなす。託児は長くても数年、キャリアはこの先何十年。目先の数十万ではなく、この先の千万単位の収入を考える。
そんな日々の合間に、せっかくつわりが楽になってきたので、趣味のキャンプにも出かけました。キャンプ場ではPC、スマートフォンからもですが、SNSから離れるのが気分のリフレッシュになります。
そういえば、エンジニアには登山、釣り、キャンプなどアウトドアの趣味を持っている人が多いですね。普段、画面に向かっている人ほど、デジタルデトックスが重要だと知ってる人が多いように思います。
8月
自分が「こんな風になれたらいいな」と思う先輩方にお話を聞きにいったり、メールをして、なりたいワーキングマザー像を具体的にイメージしていく一ヶ月になりました。具体的にどなたにお話を聞いたかはプライバシーのこともあるので触れませんが、本やインターネット上のコラムも読みました。
私の憧れの女性起業家のおひとり、竹村詠美さんのインタビューは、自分の理想とするところに近かったです。小学校受験にするか、中学受験にするかは生まれてきた子供の適性次第なのでなんとも言えませんが、同じベビーシッターを長期にわたってお願いするところなど、参考になります。
こんな記事も心強いです。お腹の子供は女の子なので、キャリア志向に育つのかな。
9月
部下が退職することになりました。日本では私と彼女だけの二人部署だったので、産休中のフォローを期待していた私にとっては大きな痛手です。理由はこちらでも触れた通り、プレッシャーのきつい環境下で働くことに耐えられなかったということ。
外資系IT企業のOLが産前休暇を返上して働くことにしました。 - えむ♪のゆきあたりばったり。
期末の多忙な中、ヘッドカウントの確保、後任探しと目の回る日々を過ごしました。エアポケットのようにぽっかりと時間ができると、彼女を十分に守れていなかった自分の至らなさに落ち込みました。
そんな日々を送る中、母方の祖父が亡くなりました。98歳、大往生でした。父方、母方、双方の祖父母をみんな見送りました。両親を見送る日だっていつ来るかわからないのですが、それを想像するだけでもものすごく恐くて寂しいと感じました。
辛いことが多かった9月、お仕事ばかりでろくに家事もできない、妊婦なのに激務で心配をかけてばかりのダメ嫁の私を励まし、いたわり、支えてくれる夫の優しさがとても身にしみました。結婚式を挙げた思い出の場所でのディナーを予約してくれたのが嬉しかったです。
10月
同僚の結婚式に二週連続参列。今年は3つの結婚式に参列しましたが、外資30代の結婚式は個性が出ていて楽しいです。その中でも、「新しいなぁ」と感じたのが、「プロフィールムービーの代わりに、パワーポイントによるプレゼンテーション」
セミナーで話すことの多い花嫁がプレゼンテーションを作成し、インカムをつけて、クリッカーを片手にプレゼンしていくスタイルは彼女らしさが出ていておもしろかったです。
旅好きな彼女と付き合い始めてからの新郎のマイル数の増加率を表すグラフ、同じ旅行先でのFacebook投稿の違い(彼は早朝ランニングデータ、彼女は観光地での写真)、チェックイン数と種類の分析など、データもあってとても良かったです。プロフィールムービーをやりたくない人、これはおすすめです。
また、オンラインサロンの課題で、このブログを始めました。何を書くか迷うことが多く、更新ペースは遅いですが、一応きちんと続けられているのでよかったです。
来年はもう少し読まれる記事を書きたいなと思っていますが、安易に煽り気味の内容を書いてPVを稼ぐようなことはしたくないので、結果的には、これからも自分の書きたいことを書きたいペースで備忘録的に更新していくことになりそうです。
それから、臨月が来る前に、と10月はおでかけをたくさんしました。
11月
お仕事ではやっと退職者の後任が見つかり、早速、本社のトレーニングプログラムに送り込みました。これで、私がいない間、私の代わりとして業務に当たってくれる海外のチームメンバーと日本支店のコンタクトポイントはできたので一安心。
やっと、子供の受け入れ準備をするだけの心の余裕ができたので、たくさんのお買い物をしました。
最初に買ったのは、周囲で評判のよいAden + Anaisのおくるみ。
エイデンアンドアネイ Aden + Anais モスリンコットン おくるみ 4枚セット jungle jam swaddle 4 pack-2026
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チャイルドシートとベビーカーは、トラベルシステムが使えるマキシコシ+エアバギー にしました。通勤以外ではあまり電車に乗らず、車が多いので、重くても大きくても乗り心地を優先しました。
マキシコシ MAXI-COSI 【日本正規品保証付】 ペブルプラス PebblePlus トラベルシステム ISOFIX対応 チャイルドシート(0~1歳向けベビーシート) ブラックレイベン
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エアバギー AirBuggy COCO BRAKE ココ ブレーキ 3輪ベビーカー エスプレッソ
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おでかけ強化月間続きで、ディズニーランドの秘密のレストランに行ってきました。
ディズニーの秘密のレストランは2回目。特別な場所だけに、ディズニーの高いホスピタリティレベルを実感できます。来るたびに発見があり、感動があります。また来年も行けたらいいな…。
それから、伊豆の落合楼村上に滞在して、日本のリゾートの良さを発見しました。ああ、また行きたい…。
12月
お仕事では引き継ぎの開始。後任者はまだ試用期間中なので、主に海外メンバーへの引き継ぎになりました。Web会議システム、ファイル共有システムって本当に便利だなと改めて感じました。ビデオ会議で顔を見て会議する必要があることは滅多にありませんが、デスクトップを共有して会議する需要は多くあります。
リモートワークを推進していく中で、これからの成長がとても期待できる産業でもありますね。
そして、お財布を買いました。このお財布の200倍の年収を稼げるようになりたいです。
Garden leave以外で長くお仕事を離れるのは社会人になってから初めてなので、若干の不安はあります。ちゃんと復職できる場所はあるのか、復職してから同僚とのキャリアの差に悩まされないか、お仕事と家庭の両立をできるのか…。
そして、感じる必要はないと言われても、出産という個人的な都合で業務を離れることへの罪悪感もぬぐえずにいます。
それでも、7月に心に決めたように、私のこれからが後進の女子たちの道になっていくんだという気概を忘れずに頑張ります。
春に思い描いていた目標から、だいぶ変わってしまいましたが、きっとこの過程も「10年後に雇われないでも収入に困らないだけのキャリアと力」をつけることになると思うのよね。
以上、私の2015年でした。
2015年を振り返る:1月〜6月 ”10年後に雇われないでも収入に困らないだけのキャリアと力をつけていたい”
個人的な2015年の振り返りです。1年、と捉えると長すぎて結果的に何も振り返れていなくなってしまうので、1ヶ月単位でやります。
1月
パン作りの講師資格を取得しました。クロワッサンもバゲットも一応教えれられることになりました。2年かかりましたが、ちゃんと取れてよかった。
社会人4年目以降、いつも何かの勉強をすることにしています。目標にしやすいので、資格が取れるものを選んでます。
これまでに取ったものは、TOEIC、簿記三級、秘書検定準一級、初級システムアドミニストレータ、マイクロソフトオフィススペシャリスト、証券外務員(二種)、スノーボードバッジテスト、あたりです。
2月
2月は白馬通いで趣味のスノーボードがレベルアップ。これまではとにかくノートラックのパウダーを滑り降りるばっかりだったので午後はダラダラと滑ってたのですが、このシーズンからはカービングに目覚めました。グルーミングされたバーンを綺麗に弧を描きながらぎゅんぎゅん走るのも、楽しいです。
3月
Victoria's Secretのモデル風にずっとかきあげ前髪だったのですが、美容師さんのアドバイスで前髪を作ることに。そして、友人に桐谷美玲と呼ばれるという事件が発生。
女性は特にそうだと思うのですが、髪型や服装を変えると気分が変わります。
ちょうど、会社での責任が重くなってきた時期ということもあり、今後の自分の生き方を考えてみることに。
10年後に雇われないでも収入に困らないだけのキャリアと力をつけていたいな、と思い、逆算して今から何をすべきか考え始めました。
まずは、今の仕事で得られるものを全部得よう、という意識で、よりお仕事に熱心になりました。与えられたもの、やらなければならないものだけではなく、自分が上に立っていたら、顧客だったら…と立場が変わったらどう考えるかをこれまでより時間をとって考える習慣をつけることにしました。
4月
社内外の勉強会に積極的に参加して、いろいろな人から考えるヒントをもらうようにし始めました。
hillsbreakfast.roppongihills.com
月に一度の朝活で、こちらもよく聞きに行ってます。
Pecha Kucha Nightは他の地域のものも聞きにいったことがありますが、六本木ヒルズが一番、内容が濃くて面白くて自分のヒントになるものが多いです。朝の時間が無理、場所の問題で行けない、という方には配信版がおすすめです。
そして、この頃にオンラインサロンにも参加。たくさんある中でちゅうつねを選んだのは、「最近のはあちゅうさんは勢いあるから、そういうオーラのある人の近くに行きたい」という気持ち、女性起業家として有名な経沢さんから「雇われない生き方」の気づきを得たいという主催者への思い、それからお金払って集まるくらい本気の人たちの集まる環境に身を置きたいという場所への思いからです。
今後、どれくらいオンラインサロンに居続けるかわかりませんが、目標は自分で稼げるようになって卒業することです。
5月
それだけ気合をいれて動き始めたところで、妊娠発覚。結婚して2年、タイミングを1年ほど試したけれど恵まれなかったのでもう子供はいいかな…という気持ちでいたので、予想外のことに動揺しました。
幼い頃から父親に「お前はブスだから貰い手いないんだ。せいぜい手に職でもつけろ」と言われ続け、小学生の頃から「どうせ私はブスだから、手に職つけてひとりで生きていかないと…」なんて子供らしくないことを言っていたこともあり、お母さんをやる自分なんてこれまでの人生の中で、頭の中にまったくありませんでした。だから、正直なところ嬉しいというよりも困惑の方が大きかったです。
それでも、命を授かったということはこれが運命というものなのだから、がんばらなくちゃね、と気持ちを切り替え、今後のことを改めて考え直すことになりました。
6月
つわりに悩まされる一ヶ月でした。一日中強烈な二日酔い、という気持ち悪さが何週間も続いていました。まだ周囲に妊娠していると告知できる時期でもないので平静を装い、日に10回ほどトイレで吐きながら、毎日12時間〜15時間の業務をこなし続けていました。振り返っても、「辛かった…」の他の細かな記憶が呼び出せません。それだけ必死で、目の前のことで精一杯になっていたのだと思います。
そんな辛い6月でしたが、運命のヘアアイロンに出会い、髪だけは毎日大満足でした。髪の水分バランスを整えるヘアビューロンというこのアイロンで髪を巻くと、なぜかアイロンなのに髪が綺麗になるんです。これまで使っていたPanasonicのionityとは雲泥の差。月とすっぽん。
これまで「髪が痛むから…」と何かのイベントの時にしか髪を巻かなかったのが、ヘアビューロンに変えてからは毎日巻いてます。毎日かわいい髪でいられると、毎日気分良くいられます。ヘアアイロンにしてはいいお値段ですが、このお買い物は今年のベスト3に入ります。
冬山での紫外線対策
昨年の12月23日の栂池は林間コースも滑れたのに、今年は上しかオープンしてないそうです。
今シーズンは暖冬による雪不足で、ゲレンデがなかなかオープンできなくて困ってるみたいです。
ないみたいね…。
オープンしている数少ないゲレンデではチケット売り場もゴンドラもリフトも激混み、コースも渋滞…とウィンタースポーツガチ勢には辛いシーズン。今シーズン、出産のために滑りにいけないのも、タイミングが良かったのかもと思わされています。
夏の日焼けは日常的に気にかけることが多いけれど、冬の雪焼け対策は週末しか滑らないと忘れがちになる人が増えるようです。
でもね、ぶっちゃけ、雪焼けは真夏の週末をビーチで過ごすのと同じくらい強烈です。
雪焼けの危険なところをあげてみます。
- 標高の高いところは紫外線が強い。
- 上からの紫外線だけではなく、雪面に反射した紫外線が下からも乱反射して当たる。
- 目を守るためにゴーグルは必須。そしてゴーグル焼けする。
- 雪の降っている日は、滑っている間に顔に当たる雪で日焼け止めがどんどん落ちていく。
- 一生懸命滑ってると汗をかくので、日焼け止めがどんどん落ちていく。
- 初心者でよく転ぶ人は、顔に雪がつくことが多いので日焼け止めがすぐに落ちていく。
- 顔だけではなくて、髪も紫外線で痛んでいく。
…こう書き出してみると、ウィンタースポーツって美容には何にも良くないですね。スノーボードは下半身の筋肉を使うので太もも太くなるし、転んで首がムチウチになるし、パークで失敗すると打撲、捻挫、骨折もするし…。でもね、それでもやめられないくらい、スノーボードは楽しいのよ♪
お肌と髪のためにあの楽しさを諦めるなんてことは考えられないので、紫外線対策は毎年、しっかりやります。
ベースメイク
通ってる美容皮膚科で取り扱ってるラ・ロッシュ・ポゼのBBクリームを使っています。テクスチャは夏に使うには重めですが、風に当たって乾燥しやすい冬山ではこれくらいがちょうど良いです。SPF50なのも安心。
難点は落ちやすいところなので、お昼に一度塗り直す必要があること。私は、ウェアのポケットにこれとマスカラとリップクリームを入れてます。ゲレンデでのお化粧直しはこれで十分。
髪の紫外線対策
朝は紫外線プロテクションスプレーをしっかりかけます。効果覿面とはいかないし、落ちるのも早いのですが、何もしないよりはずっとよいはず。使ってるのはこちら。
気を使うのは夜のケア。滑った日はウエラSPアフターサンシャンプー&コンディショナーを使います。
夏の登山後、キャンプ、BBQの後も、これです。外遊びした日にしか使わないので、意外ともちはよいです。アウトドアをする女性は、ワンセット持っているとよいかも。
リップケア
リップクリームは、メンソレータムディープモイストを使ってます。ドラッグストアでもお手軽に買えるし、ちょっと柔らかめのテクスチャも氷点下の冬山では使いやすくて良いです。
夜はオイルパックします。アメリカで買ったアルガンオイル、全身に使えて便利です。
Josie Maran Argan Oil 0.5 oz by Josie Maran [並行輸入品]
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こちらは日本未発売のよう。でも、並行輸入だと高いようなので、使い切ったら、次は普通にヴァセリンでパックしようと思ってます。お手頃だから惜しげなく使える!
ヴァセリン ペトロリュームジェリー リップA レギュラー10g
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美を守りつつ、冬山も楽しみましょう〜♪